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産経新聞に掲載されました♪

今朝の産経新聞に掲載されました♪

寂れた神社を女性宮司が再興 御所・葛木御歳神社境内に憩いのカフェ

産経新聞 1/17(火) 7:55配信
御所市の葛木御歳(みとし)神社の境内にあるイタリアンカフェ「みとしの森」が市民や全国の神社好きの交流の場となっている。運営と料理を1人でこなすのは、同神社の女性宮司だ。ひょんな縁から継ぐことになったのは、人の手が入らずにすっかり寂れてしまった神社。再興から神社カフェの開店まで、たった1人で始めたチャレンジは多くの人を巻き込み、進化を続ける。
◆壊れたままの階段
壊れたままの拝殿の階段、板が外れて中が丸見えの摂社、屋根が落ちた社務所-。同神社の宮司、東川(うのかわ)優子さん(54)は初めて神社を訪れたとき、その寂れた様子に驚いたという。
同神社は「神代の創祀」とされ、稲の神様「御歳神」をまつる全国の神社の総本社という格式高い神社。だが、当時の宮司は公務員の仕事が主で、跡を継ぐ人もなく、手入れが行き届かない状態が長く続いていた。
東川さんはそれまで、塾経営や家庭教師の仕事に奔走。だが、不景気のあおりで順調だった事業が行き詰まった平成16年春、心身ともに追い詰められた東川さんの足はなぜか、それまでまったく心に留めたこともなかった神社へと向かった。
寂れた雰囲気の漂う参道を抜け、導かれるように境内の奥に入ったときのことはよく覚えている。「神様に『よくきたな』といわれているような、ウェルカムな感じがした。一筋の光に思えました」
◆神道を猛勉強
「神社を継ごう」。不思議な縁が結ばれた気がして、その場で決意した。幸い宮司の理解があり、許可を得て神道を猛勉強。「おもしろくておもしろくて、急激にはまった」といい、同年夏には神職の資格を取得。すぐに神社の改修に取りかかった。
「水が流れれば血液がめぐるように神社が変わるのでは」と思い、まずは手水舎の新設を計画。だが、人手も資金もない。思いついたのがインターネットの活用だった。
神社のホームページを開設、神社が好きな人が集まる掲示板に「手水がなくて困っている」と書き込んだ。すぐに神戸の男性から返信があり、5~6人の仲間と駆けつけてくれたという。ボランティアの輪はこれを機に広がり、支援の申し出や寄付が全国から舞い込んだ。
21年に前宮司の引退で宮司に就任。「きれいになるのを神様が待ったはる」とボランティアと作業に打ち込み、拝殿の階段や摂社の修復からぼろぼろだった瑞垣や御簾の新調まで、神社の再興に情熱を傾けた。
25年にすべての工事が終了。「まさに平成の大改修。神様に本当にいろんな人とのご縁を結んでもらった」と振り返る。
◆運営から料理まで
26年末、次の目標としてひらめいたのが「神社カフェ」だった。境内には倉庫に使っている広い部屋がある。周辺には飲食店がなく、地域住民や遠方からの参拝者が集う場になることが予想できた。
思い立ったが吉日、と27年1月からネットのクラウドファンディングで開店資金を募り、同6月「サロン&カフェ みとしの森」をオープンした。カフェでは地元食材にこだわったイタリアンのランチやケーキを提供。運営から料理まで、すべて東川さんがこなす。音楽会や神道講座などのイベントも開催しており、東京や大阪など県外からの参拝者や、「おもしろい女性宮司がいる」と聞きつけてやってくる東川さんのファンも多いという。
東川さんは走り続ける。「これからはイベントやツアーを通して『神社ってこんな場所だよ』というのを知ってもらい、盛り上げる活動を広げていきたい」。

「サロン&カフェ みとしの森」は午前10時~午後4時。月・火・水曜定休。詳細はみとしの森ホームページ(http://mitoshinomori.com/)。予約、問い合わせは(電)0745・66・1708。

http://www.sankei.com/smp/region/news/170117/rgn1701170022-s1.html